●単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症

≪原因≫

ヘルペスの原因は単純ヘルペスウィルスによるものです。このウィルスにはT型とU型の2つのタイプがあります。T型は口唇、U型は外陰といわれていましたが、最近はオーラルセックスにより、性器から口への感染が増えています。性交渉で感染します。



≪症状≫

大陰唇や陰茎包皮に数個の小さな痛がゆい発疹を作り、水疱となって破れてジクジクしてきます。また、再発を繰り返すこともあります。妊娠出産時、胎児に感染を及ぼすので、注意が必要です。


≪治療法≫

抗ウィルス化学療法剤による治療を行います。再発を繰り返す場合は、毎日内服する抑制療法もあります。

【初発型性器ヘルペス】
・アシクロビル錠(200mg)5錠 分5、5〜10日間
・バラシクロビル錠(500mg)2錠 分2、5〜10日間
・重症例:アシクロビル5mg/kg /回、1日3回、5日間

【再発型性器ヘルペス】
・アシクロビル錠(200mg)5錠 分5、5〜10日間
・バラシクロビル錠(500mg)2錠 分2、5〜10日間
・3%ビダラビン軟膏、1日数回、5〜10日間
・5%アシクロビル軟膏、1日数回、5〜10日間

●再発の抑制
・数回に繰り返す患者では精神的苦痛を強く訴える場合があり、カウンセリングも必要となります。
・世界的に、年6回以上再発を繰り返す患者に対して、患者の精神的な苦痛を取り除くためや、他人への感染を予防するため、抗ヘルペスウイルス薬の継続投与による抑制療法が勧められており、日本では、2006年9月以降、健康保険の適応になっている。

●再発抑制療法における対象患者と方法 対象患者:性器ヘルペスの発症を繰り返す患者(免疫正常患者においては、おおむね年6回以上の頻度で再発する患者)

方法:バラシクロビル1回500mgを1日1回経口投与